外壁塗装は、家の印象を大きく左右する大切なリフォームのひとつです。せっかく費用と時間をかけて塗り替えるなら、見た目にも美しく、長く満足できる色にしたいもの。ところが、外壁の色選びで「思った色と違った」「汚れが目立ってきた」「近所の家と浮いてしまった」など、後悔する方が少なくありません。
この記事では、外壁塗装で失敗しないために知っておきたい「色選びのポイント」を7つにまとめてご紹介します。これから外壁の塗り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.色の印象は面積で変わる「面積効果」を理解する
色は、サンプルで見たときと実際に外壁に塗ったときで、印象が大きく変わります。これは「面積効果」と呼ばれる現象で、同じ色でも小さな面積で見ると濃く、大きな面積では薄く感じられる傾向があります。
そのため、カタログの小さな色見本だけで判断するのではなく、A4サイズ程度の大きな塗り板サンプルや、実際に塗装した家の写真を参考にすることが大切です。施工業者に相談すれば、色見本板を用意してくれる場合もあります。
2.周囲の環境・街並みとの調和を意識する
家の外壁は、単体で美しければ良いというものではありません。隣接する住宅や街並みとのバランスを意識することで、周囲に溶け込んだ自然な印象を与えることができます。
特に住宅街では、あまりにも個性的すぎる色や極端に明るい色を選ぶと、浮いた印象になってしまうことも。地域によっては景観ガイドラインが定められている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
3.汚れが目立ちにくい色を選ぶ
外壁は日々、雨風や砂埃にさらされるため、時間とともに汚れが目立ってきます。特に白や黒といった極端な色は、汚れや色褪せが目立ちやすい傾向があります。
汚れを目立ちにくくするには、グレー・ベージュ・アイボリーなど、中間色を選ぶのがコツです。やさしいトーンの色は経年劣化も自然に見えやすく、長く美観を保てるというメリットがあります。
4.色褪せしにくい塗料・色を選ぶ
外壁の色は、紫外線によって少しずつ退色していきます。特に赤・青・黄色などの原色は退色しやすいため、数年で印象が変わってしまうことも。
色褪せを防ぐには、耐候性の高い塗料を選ぶことが重要です。塗料にはグレードがあり、シリコン・フッ素・無機塗料など、上位グレードになるほど耐久性が高くなります。また、落ち着いたトーンの色を選ぶことで、色褪せが目立ちにくくなる効果もあります。
5.屋根や付帯部とのバランスを考える
外壁だけを単独で考えず、屋根や雨樋、玄関ドア、サッシなどの付帯部分との色のバランスを考えることも大切です。
例えば、屋根が濃いグレーや黒であれば、外壁は明るめの色を選ぶとコントラストが映え、全体としてバランスのとれた仕上がりになります。反対に、外壁も屋根も暗い色だと重たい印象になってしまうこともあります。
配色に迷ったら、業者にカラーシミュレーションを依頼して、全体のイメージを確認してみましょう。
6.住宅の形やデザインに合わせる
家のデザインや形状によっても、似合う色は異なります。例えば、モダンな四角い家にはモノトーン系のシンプルな色が合いやすく、ナチュラルな木目調の家には、アースカラーやベージュ系がなじみます。
外壁に凹凸がある場合は、2トーンカラーで立体感を出すなどの工夫も効果的です。建物の特徴を活かすことで、より完成度の高い塗装に仕上がります。
7.家族で話し合って納得のいく色を選ぶ
最後に大切なのは、「誰が見ても納得できる色を選ぶ」ことです。長く住み続ける家だからこそ、自分や家族の好みに合った色を選ぶことが重要です。
家族で意見が分かれることもあるかもしれませんが、それぞれのイメージや希望を出し合って話し合う時間もまた、家づくりの一部です。プロのアドバイスを交えながら、後悔のない色選びをしましょう。
まとめ
外壁塗装の色選びは、単なる好みだけで決めるものではなく、周囲の環境や建物の特性、長期的なメンテナンス性など、多くの要素を考慮する必要があります。
今回ご紹介した7つのポイントを押さえておけば、見た目にも美しく、機能的で、長く満足できる外壁塗装を実現できるはずです。
根本塗装工業では、カラーシミュレーションや塗料の提案も含め、お客様のご希望に寄り添ったご提案を行っております。塗装に関するお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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